意外と知らない!?クラウド電子カルテのメリット
2019年5月18日
最近のメールはクラウド化され、パソコンでも携帯でも、どの端末でも、どこからでも見れ、便利になっています。
電子カルテもクラウド化され、先生の利便性が高まっています。
先生はクラウド電子カルテのメリットをご存知でしょうか。
クラウド電子カルテでは、インターネットに繋いで、ソフトを利用します。また、データもクラウド上に保存します。
パソコンにソフトをインストール必要はありませんし、データもパソコンに残りません。
個人情報やセキュリティへの意識が高いと言われるアメリカでは、クリニックの約半分がクラウド電子カルテを利用していると言われています。
今後、日本での伸長も期待されているのが、クラウド電子カルテです。
クラウド電子カルテの5つのメリットを紹介します。
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1.低コスト
クラウド電子カルテ導入の最も分かりやすいメリットはやはり価格ではないでしょうか?
クラウドタイプの電子カルテはデータセンタに集中的に配置された十分な能力のハードウェアを利用するため、院内にサーバを設置する一般的な電子カルテのようにサーバやバックアップ用のハードウェアを医療機関ごとに用意する必要がありません。
つまり、先生はサーバー用に必要だったパソコンを準備する必要がなくなります。
コストも物理的なスペースも削減できます。 -
2.どこでも見れる
クラウド電子カルテはインターネットが繋がれば、どこでも最新情報を見ることができます。
訪問診療の外出先で、紙カルテを持ち歩く手間も省けます。
紙カルテや従来の電子カルテの場合は、急な訪問時に自宅から一旦クリニックに立ち寄って該当患者様のカルテ内容を準備していく必要がありました。
クラウドならご自宅からパソコンを持っていくだけでクリニックに立ち寄る必要はありません。
また、ご自宅でカルテを確認したいときにも、あらかじめ設定した端末があればいつでも見ることができます。 -
3.OSを選ばない
クラウド電子カルテは、WindowsはもちろんMacやiPadなどでも利用できます。
Macで診察したい先生には、従来の電子カルテの多くがWindowsだったため、クラウド電子カルテはお勧めです。
基本的にはインターネットを閲覧することができるスペックで十分で、特定メーカーに制限されることもないため、端末の選択肢が広がります。 -
4.メンテナンスがラク
診療報酬制度改訂や新薬追加時にも、クラウド側で利用するソフトが自動で更新されるため、先生に手間がかかりません。
また、最新の堅牢なセキュリティ環境でデータが保持・バックアップされるので、先生がバックアップする必要がなくなります。
診療終了後に毎日、バックアップのための作業をしなくてはいけない、バックアップがうまくいかないと何度も試さなくてはいけない、といった煩雑な作業から開放されます。 -
5.安全・安心のセキュリティ
セキュリティ技術が進歩する一方で、サーバを狙ったハッカーの侵入手口も進化しています。
院内にサーバを設置する一般的な電子カルテは、基本的に導入時のセキュリティ技術でネットワーク等が設計されており、その後Windowsアップデート程度は行われるにせよ、ルータのファームウェアやネットワーク設計を定期的に見なおしている施設はすくないのでは無いでしょうか?
一方で、クラウドタイプの電子カルテの環境は通常、専門家がメンテナンスを行い、セキュリティ技術と共に進歩していくので、最新の状態に維持されます。
また、大切な医療情報を保存するデータベースについても、同時に災害が影響しない物理的に離れた場所に複数台の堅牢な記憶装置にバックアップされます。
クラウドタイプの電子カルテは、費用面、手間面の両方で先生の負担を抑えます。
選択肢・拡張性もあり、今後間違いなく広く普及していくと考えられます。
技術の進歩により、安全・安心面も高まっており、これから電子カルテを検討する先生にとっては外せない選択肢となっています。