【患者アンケート】患者から見るオンライン診療の利用実態と今後の期待とは?
2023年7月1日
厚労省による2018年のオンライン診療ガイドラインの策定から始まり、新型コロナウィルスの感染拡大を受けた2020年の時限措置、2022年のオンライン診療の報酬改定など、オンライン診療を取り巻く環境がここ2-3年の中で大きく変化しております。 上記の環境の変化に伴い、オンライン診療の実施数も増加しており、患者からの認知も拡大しております。
本記事では2022年10月にQLife会員1172名を対象としたアンケートの結果に基づき、オンライン診療に対する患者の意識についてまとめました。
※QLife株式会社はエムスリーデジカル株式会社のグループ会社です
アンケート結果
以下に、オンライン診療の認知度と利用実態をまとめます
■患者から見たオンライン診療の認知状況と利用実態
Q.オンライン診療をご存知ですか。(単一選択)
✔︎回答者の90%以上がオンライン診療を知っていると回答しましたが、実際に自身または家族が利用したことのあるという回答は6.4%にとどまりました。
■オンライン診療の受診先
Q.オンライン診療を利用した医療機関はそれ以前に実際に行ったことのある医療機関でしたか。(単一選択)
※自身または家族がオンライン診療を利用したことのある方のみ
✔︎自身または家族がオンライン診療を利用したことのある回答者について、実際に行ったことのある医療機関でオンライン診療を受けた方が多いという結果になりました。
Q.オンライン診療を利用した理由として当てはまるものをお選びください。(複数選択)
※自身または家族がオンライン診療を利用したことのある方のみ
✔︎「感染症にかかるリスクを減らしたい」「症状が安定しており、薬の処方をしてほしいだけ」という回答がやや多い結果になりました。
■オンライン診療未経験者における今後の利用動向
Q.オンライン診療を使ってみたいと思いますか。(単一選択)
※オンライン診療を利用したことのない方のみ
✔︎オンライン診療を利用したことのない回答者のうち約70%は利用に積極的な意向を持っています。
Q.オンライン診療を利用していない理由として当てはまるものをお選びください。(複数選択)
※オンライン診療を利用したことがなく、これから利用したいとお考えの方のみ
✔︎利用意向がありつつ現状利用したことがない理由については、「対応している医療機関が分からない」「いつも通っている医療機関がオンライン診療をやっていない」といったものが多く挙げられています。
まとめ
オンライン診療を利用してみたいと考えている方が多い一方で、実際の利用経験は未だ低くとどまっていることが分かりました。
オンライン診療利用の障壁としては「対応している医療機関が分からない」「いつも通っている医療機関がオンライン診療をやっていない」といった理由が多く挙がっています。
調査概要
Webアンケート(QLife会員1172名対象(20代 - 80台~、2022年10月実施)
※QLife株式会社はエムスリーデジカル株式会社のグループ会社です